ミャンマーと仏のココロ

ミャンマーが恋しい。仏教のこと、観光、国際結婚とか色々

僧侶を一旦諦めた旦那さんと宗教について話し合い

敬虔な仏教徒であるミャンマー人旦那は、日本人の私と結婚する前、出家して僧侶になるか or 日本人の私と国際結婚するか、悩んでいました。

前記事でも書いたように、僧侶になれば結婚は許されません。お寺に住み込み、天に召されるまで仏教の道を極める毎日です。

国際結婚するかしないか、彼は数ヶ月くらい悩んでいました。ある日…「僕は君と結婚するよ」と言われました。

と、言う訳で旦那は出家して僧侶になることを諦め、私たちは国際結婚することになりました。
ミャンマー人のなかでも信仰深い仏教徒の旦那が、無宗教の日本人の私と国際結婚する決断に至るには葛藤があったのだと思います。
旦那は「少しずつでもいいから、仏教の教えを知ってほしい」と私に教えてくれることになりました。
ただ、仏教という宗教に入信させたい訳ではなく、人間として善い行いを仏教は教えてくれるというのです。

結婚したら仏教に改宗?

私は大学で哲学を専攻していたので、色んな宗教についても少しだけ勉強しました。
仏教はもちろんキリスト教やイスラム教、ヒンドゥー教など。哲学が好きですが、特定の宗教は持っていません。
例え旦那が仏教でも、すぐさま仏教に入信する!と単純には考えられませんでした。

でも、自分の愛する人が心から信じていることを尊重し、耳を傾けたいと思っています。何を正しいとするか、どんな考えを持とうが、その人の自由。
旦那の生き方や考え方を尊敬しているからこそ、その生き方を学ぼうと思っています。
それが仏教に根付いているのであれば、仏教も学んで見たいのです。

旦那の「仏教に親しもう!」キャンペーン

仏教には「諸善万行」といって為すべき善の行為があります。
この善が6つにまとめられたのが「六度万行」
○布施・・・親切 
○持戒・・・言行一致 
○忍辱・・・忍耐 
○精進・・・努力 
○禅定・・・反省 
○智慧・・・修養

善を積めば積むほど、来世が良くなると考えています。

というわけで、旦那の「仏教に親しもう!」キャンペーンとして、毎晩寝る前に仏教の言葉を唱えています。
その言葉は日本語でもミャンマー語でもなく、特殊な仏教の言語で彼もほとんど意味はわからないそうです。
唱えれば良い事が起ると言われているそうです。たまに一緒にお寺に行って、お祈りをすることもあります。
お寺はなんだか心が落ち着くので好きです。後は結構頻繁に、貧しい子どもや高齢者に寄付をします。
これは私も良いことだと思うので大賛成!仏教の良いと思う部分は、自分の考えにも取り入れていけたらいいなと思っています。

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宗教に優劣はあるか

はっきりと明言はしませんが、旦那は仏教以外の宗教は正しくないと信じていると思います。
ミャンマーの仏教徒たちは、特にイスラム教徒を嫌っています。イスラム教のことを聞くと悪口しか出てきません。
ミャンマーでイスラム教徒が迫害され難民被害が出ているのは世界的にも有名な話です。私は「宗教に優劣はつけられない」のではないかと話したこともあります。
人間の命に優劣がないように、仏教徒だけ尊いということはないと。

結婚して夫婦になっても、お互いの宗教観について全てを理解するのは難しいのだと思います。それでも今は理解しようとしています。

国際結婚、宗教問題まとめ

私も今は無宗教の立場でしかないけれど、今のミャンマー人の多くがそうであるように、幼い頃から他の宗教や他の民族は悪いと教わり、正当な理由なく嫌ってしまうことが世界を良くしていくとは思えません。

宗教戦争や民族紛争は昔からあったけど、世界中の人が世界のあちこちを飛び回るようになった今、人間の判断の基準は宗教や民族ではないということが当たり前になったらいいな。まだまだ勉強してみます。

国際結婚だからこそ、違う宗教同士だからこそ、違いを理解し合い、頭を柔らかくしていきたいです。

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