ミャンマーと仏のココロ

ミャンマーが恋しい。仏教のこと、観光、国際結婚とか色々

ミャンマー田舎の病院事情。医療レベルの低さ。

もうすぐ妊娠8ヶ月に突入です。実は、日本に帰ってきちゃいました。私が住んでいるのはミャンマーの田舎。
近所に病院がなく、出産できる病院は隣町まで車まで1.5時間。しかもその病院も何度か行ったことがあるのですが、やっぱり頼りない!
どうしてもミャンマーの病院で出産する勇気が出ませんでした。。
以前、デング熱で入院したこともあるのですが、あの時も本当は色々言いたいことがあったのです。辛すぎてされるがままでしたが。 。

きっと中心都市ヤンゴンには最先端の病院施設がたくさんあるので、外国人でも出産される人もいるんだろうなぁ。
私がミャンマーという外国で出産を諦めるに至った経緯を書き残したいと思います。

病院に医者は常駐していない

田舎の病院には、常駐している医者はいません。隣町の私立の病院でも、医師は1日数時間ごとに数カ所の病院を回っているので、運悪く医者がいない時はまた明日ということになります。

私はデング熱にかかった時、病院に医者がいないため半日以上待って診察を受け、さらに2日後にデング熱が発覚しました。
病院の対応は本当に遅いので、というか医者がいないので、一刻を争う急病の人がいた時には救われない命が多いのではないかと思います。いざ出産となった時に医者がいなかったら不安すぎます。

妊娠は海外保険適用外!

今回の妊娠で、私は妊娠初期のつわりがひどくて5日ほど食事も水もろくに取れず、倒れてしまいました。脱水症状になると、お腹の中の赤ちゃんにも良くないので医師に診せようと病院を訪れました。

日本の病院では、つわりで食べられない時は無理に食べることは薦めないそうです。
妊娠初期は食べられなくても、母体に蓄えられた栄養で赤ちゃんは成長するので問題はないとのこと。

しかし、病院のミャンマー人医師が言うには「とにかく食べなさい」とのこと。食べられなくて、吐いてしまうから病院に来てるのに。点滴したいなら入院しなさいとのこと。
妊娠は海外保険適用外なので1日入院するのに2万円かかると言われました。高すぎる!!

田舎病院のレベルの低さに絶望。

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旦那さんが心配して「点滴だけは受けていこう」と言うので渋々了承し、1日だけ入院することに。
まずは吐き気止めという注射をされたのに、1時間後には嘔吐。この時期、0℃まで下がるのにも関わらず暖房はなく病室は冷えきっていました
ガタガタ震える中、冷えた点滴が身体の中に入ってきました。冷水が体内にどんどん注入されて、右手から冷えて感覚がなくなっていく…。

合計4本の点滴を入れると言われましたが、身体が冷えすぎて点滴が入らなくなり血液が逆流する始末。そして、看護師さんが無理矢理入れようと点滴の速度を上げたら、血管が破裂するかと思うほどの痛みを感じました。

本当に医療の勉強したのか?と不安になる処置ばかりで、これ以上病院にいても良くならないと思い、勝手に退院しました。日本の医療レベルの高さを知っているから、我慢なりませんでした。
日本のレベルの高さに慣れてしまった贅沢なのでしょうか。

外国での出産を諦めました

自分自身を今までタフだと思っていたので、どんな状況でも生きていけるくらいに思っていました。しかし、今回出産という、母子とも命懸けのこと。
ミャンマーでは新生児の死亡率が日本の26倍です。
信用できない病院で、自分たちの命を預けたいとは思えず、ミャンマーでの出産を諦めました。
衛生面も、技術面も心配のない日本で出産することにしました。もしかしてヤンゴンだったら、外国人に対応できるもっと設備の整った病院がいくつもあるのかも。
海外の田舎町在住は医療面だけは心配が尽きないのです。

 

 

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